さて、今回の記事は『インプットとアウトプット』という事について考えたいと思います。
お芝居をしていると、人よりうまくなりたい、人よりも目立ちたい、人よりも上手に喋りたい…などなど思うことがあります。
これは舞台を創る上で持っていなければいけない気持ちではあります。
しかしながら、ここに執心してしまうとなかなか前に進めない事もあります。
また、舞台に関わる全ての人間は”謙虚さ”や”素直さ”というものも必要になってきます。
これはまた別の機会に書こうと思います。
今回は…「通常の3倍」というキーワードと共に「インプットとアウトプット」という事を考えたいと思います。
「通常の3倍」と言えば機動戦士ガンダムの有名なセリフ「このスピードで迫れるザクなんてありはしません。1機のザクは、通常の3倍のスピードで接近します!」というものがあります。
これはシャー・アズナブルが操縦するシャーザクの速さ、能力の凄さを表すセリフです。
冒頭申し上げた、人よりもうまくなりたい、と思った時に、こうした「通常の3倍」の能力があると人よりも優れた芝居ができるかもしれません。
しかしながら、なかなか「通常の3倍」なんて能力は出せません。人間には残念ながら限界があったりします。しかし、この限界を自分で決めてしまってはそれ以上の能力や力を出すことはできません。
では「通常の3倍」までいかなくても、今よりも能力を身につけようと思ったらどうしたら良いか。

これは何故か。人間は…個人差はあれ、元々、得手不得手を含めて能力を持っています。それを出すことは比較的簡単です。しかし、自分が持っている能力だけでやろうとするといつしか壁にぶち当たってしまうわけです。では、この壁を乗り越えたり、壊す為にはどうしたら良いか。それは、”インプット”を多くすることです。「出す」為には「入れる」事が必要なのです。
”インプット”には色々あります。他人の稽古・演技を見て盗み、真似るのも一つ。よく聞き、それを繰り返すのも一つ。自分が読んだことのない物語を読むのも一つ。映画や舞台を見るもの一つ。絵画を見ることも一つ。音楽を聞くのも一つ。人と話したり、触れたりするのも一つ…入力するものは色々あります。法に触れない限りの色々な経験をすること、全てが”インプット”として生きてきます。
特に自分が未だ経験したことのないことをする事は”アウトプット”に大きな影響を及ぼす”インプット”でもあります。
「通常の3倍」の能力になるかどうかはわかりませんが…今の自分の能力をより出したい、ということであれば、色々な経験を積む”インプット”、入力が肝要だと私は考えております。
明日も素敵な1日になりますように♪
*武藤よしひろ*
※松井ともみの記事は別仕事の為お休みです☆
来週登場予定です。是非、お楽しみに♪