『パレードを待ちながら』の稽古もバリバリ進んでおります☆
公演詳細につきましては、決定し次第お知らせいたします♪
是非、お楽しみに☆
さて、今日は『物事の理由』ということについて考えてみました。
以前にも書いたかもしれませんが、お芝居をする上で『理由』というのは実に大きな要素だと考えています。
物事には必ず理由があると私は考えています。
『日本では明日は祝日でお休みです。何の日かというと体育の日です。だから祝日です。』
ちょっと強引な例かもしれませんが、祝日一つとっても理由があります。根拠といってもいいかもしれません。同時にお芝居の役が行う一挙手一投足にも理由があると思います。

しかしながら公演本番では、そのお芝居についての『理由』や『根拠』(故意に台詞としてない限り)を説明するわけには行きません。その代わりに、動作、しぐさ、台詞、表情といった役者が使うことが許されるすべてを使って『説得』しなければなりません。
僕が演出する稽古場では役者さんに根拠や理由を明確に言ってもらう事があります。
そこにいる人数分、人の考えや思いがあるので、そうした意見交換やお稽古、練習の中で、さらに深みのある役同士の関係性、お芝居が生まれてくるように思うからであります。
他者に自分の行動(しぐさやせりふ)の原動を示すことにより、他者(役やモノ)といった関係性をより深く追求するために行ってもらっています。
例えば、笑う芝居があったとします。その理由として、
「笑いたいと思ったから笑った」と言ったとします。
こちらは、どちらかというと、感覚的なものだと思います。
そこで、
「テレビを見ていて、贔屓のお笑い芸人がこれまた、好きなネタを披露していたので笑った。」
とすると何を見て、何を感じて笑ったのかより明確になったと思います。
また、これを聞いていた、練習に参加している役者さんや演出家が
「贔屓のお笑い芸人のどこが好きなんだろう?」
と疑問に思い、問いかけとします。
先ほどの理由の発言者はその『要因』について想像を膨らませることができ、また、一つ役と向かい合うことができると考えています。
以上の考えからお稽古場では理由や根拠をはっきりとさせ、お客様に少しでも心に響いていただけるお芝居を目指して稽古をしております☆

明日からの1週間も皆様に素敵な毎日でありますように☆☆
演出部武藤でした♪
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