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2009年07月22日

劇団新和座と『ひばり』 〜 座長に聞く

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今回で『ひばり』に出演される方のインタビュー最終回です。今回は最終回ということで座長の古川康史と演出武藤賀洋にお話を聞きました。今回のひばりの制作のことや劇団新和座のことをたくさん語ってくれました。

今回のひばりで座長は宗教裁判の判事、大審問官を演じます。
【大審問官について】
異端審問(宗教裁判)において判決を下す裁判官の役目だそうです。1230年代までは司教たちが審問を行う形で行われていたものが、この「ひばり」の時代には従来の形式に替えて、教皇が直接任命した異端審問官が各地を回って異端審問を厳密に実施するようになったそうです。

劇団新和座の今まで


――劇団新和座も発足して1年以上経ちました。


古川
はい。色々試行錯誤しながらやってきました。たくさんのご協力をおかげでなんとか今年は3本芝居を打つことができました。



――今まで色々なことがありましたか?


古川
もちろん。毎日色々なことがありましたね。やはり若い劇団ですから波がありますね。良い時ばかりじゃない。でもそんな中でもお客様の暖かい応援、協賛いただいている各団体様、個人様のご尽力には本当に感謝しています。



武藤
そうですね。色々な方にご協力いただいてなんとか成り立ってきました。今年3本芝居が創れたというのも、ART THEATERかもめ座の制作グループ チャイカ.アーツの岩崎さんのご協力が大きいですね。私や座員、俳優さんたちに本当によくしてもらって。



古川
制作業務の面では岩崎様や山野様には色々と面倒を見てもらいました。さらに演技やお芝居といった面ではご活躍中の俳優、声優の方にご指導いただき、本当に恵まれている環境だなと思います。



――なるほど。初回は「お披露目公演」という形でした。この公演を振り返って如何ですか?


古川
最初は師匠や座員の皆と相談して、"無料"という形でやりましょうと決めました。



――無料?


古川
はい。私たちは専門学校を卒業したばかりで――今もそうですが――修行中の身です。ですので、できるだけたくさんのお客様にご覧頂いて新和座という劇団をまずは知ってもらおうと考えました。



武藤
さらにうまくいけば、ファンの方がついてくだればって(笑)そんなに上手くいくわけなんですけど(笑)



古川
そうですね(笑)しかしながら、たくさんのお客様にご覧いただけました。同時に貴重なご意見も頂きましたし、学生時代には気付かなかった数多くのことを学びましたね。



――ならさんも同じようなことをおしゃっていましたね?


古川
そうですね。座員は特にお披露目公演でやることの多さに目が回った時期がありましたね。学生時代は師匠や先生方がバックアップしてくれた部分がほとんどで・・・前身のいなか村の時と比べても格段にやることが多くなりました。また、いなか村の時から制作関連、照明/音響関連、装置・道具・衣装関連、宣伝などなどのプロフェッショナルな方々の仕事をそばで見ると本当に驚くことばかりです。そして、お客様の生の声が聞こえるのが一番の楽しみとなってきました。



――なるほど。旗揚げ公演を4月に終了しました。


武藤
はい。これは私の言わば我侭で。いなか村でも同じ演目、『王女メディア』だったんですが、一番新和座らしいそしてダイナミックな物語はなんだろう・・・そう考えて行き着いたのがギリシア悲劇でした。これを新和座での'旗揚げ'にしようと強く思いましたね。そして、アルマ即興稽古中に座員に提案して、了承されたわけです。



古川
あの時の師匠の迫力はすごかったですね(笑)旗揚げ公演にはたくさんの客演の皆さんも協力してくださって。各回たくさんのお客様にご覧頂きました。また、個人的にはこの時に改めて芝居の楽しさや怖さを感じることができましたね。



――怖さですか?


古川
そうですね。生の怖さというか・・・段取りを違えるとかそういうこともそうですけども、お客様の反応がうれしくもあり怖くもあり・・・なんていうんでしょう。お客様に私が演じている役をダイレクトにご覧頂くわけで。それがつまらなければ苦痛の表情が・・・面白ければ拍手をいただける・・・シビアだなぁ〜と思いました。同時につまらないとご評価を受ければ二度とそのお客様は来て頂けないと思いますし・・・1回1回が勝負だ、そういう気持ちを新たにもった公演でもありました。




現在の新和座


――つづいて、現在の新和座についてです。何でも客演の方のレッスン料などはとっておられないんですか?


古川
そうですね。公演の稽古に関しては頂いていません。これは師匠と相談してそうしました。



武藤
古川の意思もあるんですが、新和座の公演はあくまで所謂仕事の場という解釈ですね。その仕事というものが、研究成果の公表だと私たちは位置づけていますね。



古川
そうですね。ですので、些少ですがギャランティをお支払いしています。これはご協力いただくスタッフの方も同様ですね。



――なるほど。では続いて現在の新和座の理念について教えてください。



古川
お芝居の上の理念は師匠にお願いするとして…一言で言えば『挑戦』ですね。座のキャッチフレーズでもあります、「新しい息吹、新しい鼓動」は座員で何回も練りに練って決めました。根本には”チャレンジする”という気持ちが大いに込められていると思います。演劇の世界、お芝居の世界は歴史が長いです。そこに新しい息吹や鼓動を起こすわけですから、並大抵の挑戦ではないな、と(笑)歴史を大切にしつつ、かつ我々の舞台空間という新たな息吹・鼓動を起こす――そういった挑戦ですね。個人的には大和魂とでもいいましょうか、気合と根性でこの挑戦をしつづけたいと思います。



――気合と根性ですか?


古川
今ははやらないかもしれませんが(笑)しかし、学生時代に師匠に初めて出会った時の言葉は今でも忘れませんね。千代田で師匠の哲学というか思いを知った時にはものすごい衝撃でしたね。



武藤
他人に厳しく、自分に優しい?



古川
違いますよ(笑)当時、私は悩んでいたわけではないんですけども、社会人を経験してから専門学校に入りましたから同期よりも年齢は上だったんですね。なんていうんでしょうか。色々な先生に教えていただいても授業中だけなんですよね、ビシッとするのが・・クラスの中で。当時、私は年齢的なこともあって焦っていたんでしょうか、緩い感じがなんとも我慢できずにクラスのそう、ならや新垣、北村たちとよく卒業してからなんてことや現在の緩い感覚について話していたんです。三人は私の思いに賛同してくれたんですが・・・このままでいいのかという事で師匠に学校外の仕事で一緒になったその帰り道に、聞いてみたんです。


――そしたら、なんと?


古川
『今は示す時だから』とおしゃっていましたね。


――示す時ですか?


武藤
そうですね。私の中学高校時代の学校の教育理念といいましょうか・・・もちろん専門学校すべてに通じるものではありません。色々な先生方のやり方がおありになるのは前提で。私の講座では『示説打放』という理念に基づいてやろうかなと。


――示説打放?


武藤
まず、示す。示して分からなければ説く。説いて分からなければ打つ。打って分からなければ放つ。示説打放の精神です。もっぱら最近は打ばかりかもしれません(笑)



古川
これを聞いたとき、私の中で考えが浮かんだんです。結局のところ、焦っちゃだめなんだ、と。ですのでそれからはまず示そう、クラスの中でも範となるようになろうと思いました。難しかったですし、やはりできない部分もありましたけど(笑)



武藤
いや。手前味噌のようですが、古川はこの話以前にもしっかりとチームリーダー的に動いてくれていました。前身のいなか村ができたのも、古川のリーダーシップの賜物だと思います。古川とは彼が学生当時に様々な話をしましたね。将来のことやこれからのこと。その時は朧気でしたが、新和座のベースはその時、既にありましたね。彼の思いの強さと行動力が私を動かしました。これは冗談じゃなしに。私自身も色々な方のご協力で今までやってこれた部分がありますから、そうしたことを古川と共にやっていけたらいいなと考えていました。



――なるほど。現在もリーダーシップを発揮されているわけですが。


古川
なんとか(笑)しかし、座員の皆、客演の皆さん、ご協力いただける方々、お客様…すべてが合わさっての舞台だと最近さらに強く感じているんです。組織ですからまたに全員が同じ方向に向かないことはあります。ありますが、そこはコミュニケーションをよりよくとって行かないと、そう考えています。座長だからこそ、全てを負わなければならない。そして『実るほど頭をたれる稲穂かな』という言葉もあるように更に謙虚にかつこの座を盛り上げていく責任があると思っています。



――責任ということですが、座員には兼務があると?


古川
そうですね。これは先ほども言いましたように私は社会人経験をしてからこの世界の勉強を始めましたが、他の座員はほとんど専門学校を卒業してすぐに活動を始めたり、養成所に行ってから入団した人間ばかりですので、私が先輩方の前で言うのもおこがましいんですが、所謂社会人の勉強をしないとと考えました。もちろん、各パート専任というわけではありません。ありませんが、業務を通じて、作ることの難しさや楽しさをさらに広げていくことができたらなぁ〜と思っています。もちろん私も再度、色々な方に教わりながら制作業務を兼務しております。


――お芝居は疎かになってりしませんか?


古川
そうならないように努力しております…正直に言えば、辛いと思います。現段階では。特に若い女の子が多いですから、やるべき事や業務がたまってしまうこともある。しかしそこはチームで解決できる問題だと思うんです。座というチームでカバーしながらやっていくことで色々なやり方が蓄積されていいくと思います。そうして、一つの舞台を作り上げていけると考えています。



武藤
私も古川のこの考えを聞いた時にさらに一緒に勝負をしてみようかな、そういう考えが強くなりましたね。



――わかりました。現在は公演『ひばり』の稽古の真っ最中です。感触は如何ですか?


武藤
え〜私以外はかなりの集中力でばっちりかと(笑)演出家としては、メディアに続き、お客様に御代を頂戴できる出来になりそうだと考えています。しかし、役者としては・・・ブランクが・・・現役の役者さんには勝てませぬ〜



古川
いや。これも身内に甘いといわれるかもしれませんが、前回のヘンミさんや今回の師匠の出演、我々には本当に勉強になるところが多いですね。それこそ『示されている』と感じます。この間も石井やくるみ先輩と話していたんですけど、盗めるところは盗もうと・・・



武藤
役者としては『説くこと』に続かない(笑)
この間、ヘンミさんと戸ヶ崎が稽古に来てくれて『打たれて』ちょっとはましになったかもしれません(笑)



――武藤さんから見て古川さんのお芝居は如何ですか?


武藤
本人も言っている様にまだ修行中ですからね。公演毎にテーマをもってやってもらっています。しかし若いからかもしれませんが、感がいいですよね。勘も。今回できなくても次回はできるようになっている。あたりまえの事でもこれをコンスタントにできるのは努力してんだろうなぁ〜と思います。色々と気持ち的に焦ってくる年齢ではあると思いますが、芝居ともなれば思いっきり着実にやってくれますよね。私としてはこのまま更にがんばってもらえばきっと花咲くと信じています。



古川
ありがとうございます。



ひばりと新和座のこれから


――『ひばり』の公演がもう来週に迫っています。


古川
はい。おかげさまで今回も大変ご好評いただいております。旗揚げ公演はその劇団で1回しかありませんので、ある意味ご祝儀的な部分もあったと思います。ですのでこの2回、3回が勝負、がんばりどころだと考えています。



――なるほど。今回の『ひばり』についてお聞かせください。


武藤
演出的に言えば、全篇見所です!これは客演の皆さん含め、俳優さん・スタッフさんのがんばりの賜物だと思います。特に今回は初めてチャレンジすることが多いので私自身ワクワクしています!


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古川
今作は通産で3作目となりますが、私たちが今まで研鑽してきたものを皆様に見ていただく絶好の機会だと思っています。3作目くらいになると段々とだれてしまうこともありますが、ここはビシッと気合を入れて創っております。前回のメディア以上に役者、スタッフともに張り切っています!また今回は劇場であるかもめ座様のリニューアルしたということで、役者としても座長としても楽しみですね!この『ひばり』の如く私たちが大空へ舞い上がる、飛翔できる舞台に、そして何よりお客様に楽しんでいただける舞台に着々と仕上がっています。ご期待に添えるように全力を尽くすのみです!なによりお客様にご覧いただける喜びを忘れないように日々精進しています。



――情熱が伝わってきます。さて今後の新和座の展望をお聞かせください。


古川
今年は劇団新和座としては、年内にもう1作舞台公演を行います。これはかもめ座アートフェスティバル参加作品となります。演目はまだ発表できませんがこちらについては着々と準備を進めています。また、今公演後には更にオリジナルヴォイスドラマやwebラジオの企画、制作を、各座員にはいろいろとお話をいただいているのもございますので客演させていただいたり等幅広い活動を考えています。


――楽しみですね!さらに先の展望はお持ちですか?


古川
これはあくまで個人的見解ではあるのですが…舞台という文化をもっと世の中に広めたいですね。修行中の私が言うのもおこがましいですが…新和座のチケットが1,000円(註:前売り価格)というのもそうした思いがあるからなんです。この価格が実現しましたのも、岩崎様はじめたくさんの皆様のご協力があったから実現できたと思うんですね。こうしたチャンスを得たことを本当に嬉しく思いますし、無駄にしちゃいけないと思っています。ですので、将来の展望としてはもちろん、新和座というベースをもっと強固なものにしつつ、たくさんのお客様に新和座の舞台を、舞台文化というものを楽しんでいただけたらと考えています。



武藤
私も古川にまったくの同意でして…舞台を純粋に楽しめる文化というものをこの先根付かせていけたらと考えています。地域や劇場を基本とした舞台文化というものが、大げさですけど今の日本の景気をあげる一翼になれればなぁ〜なんて思っています。



――なるほど。新和座は今後どうなっていきますか?


武藤
ずっと続けたいですね。そしてたくさんの舞台作品を創りたいです。古川やたくさんの俳優さん達とともに創りたいですね。



古川
そうですね。新和座をずっと続けて…今は業を磨き、力を蓄えるように努力します。そして、更にたくさんのお客様にごらんいただけるよう、一層の努力をしていきます。新和座は今後、大きくなって、より皆様のご期待にこたえられるようになります!この原動力となるように仲間たちとともに色々な夢や希望を話し合っていく時間も設けたいですね。そしてたくさんの新しい仲間ともそうした時間を持てたらいいなぁと思っています。もちろん、話すだけでなく具現化することを忘れずに。たくさんコミュニケーションをとって行くことで更に―今は考えつきませんが―とてつもない新和座が現れるような気がします。
しかし、自分たちはまだまだ若い劇団です。さらに皆様に色々とご指導いただきながら、成長して参りたいと思っています。今後ともご指導いただけますようによろしくお願いいたします。



――わかりました!楽しみですね!
  では、お客様に一言お願いします。


お客様に一言
今回の『ひばり』、俳優、スタッフ一丸となって取り組んでおります!
けして損はさせません!是非、ご覧ください!
素晴らしい舞台空間をお届けします!ご期待ください!!
お席は千秋楽があと残りわずか、他の回もお席が若干ということです。
是非ともこの機会に劇団新和座の舞台をご覧ください!
劇場で皆様のお越しを俳優・スタッフ一同お待ち申し上げ降ります。



【古川康史プロフィール】
劇団新和座代表。7月6日生まれ。
楽器もこなし、高校以来、特にホルンに情熱に傾ける。豊島交響吹奏楽団の団長も現職で努める。2006年に専門学校にて始めて芝居と出会い、その後、3ヶ月に1回のペースで舞台を踏む。また、在学中よりゲーム、パチスロ機などの声の仕事もこなす。2007年に前身の時限演劇ユニット「原宿いなか村」をなら、新垣らとともに結成。2008年、劇団新和座の活動を開始する。新和座の活動の他、ヴォイスドラマ(幻想水滸伝ほか)やCMナレーション(テレビ、WEB)に出演。身長180cm,体重65kg,血液型O型、東京都出身。


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劇団新和座第2回公演 ひばり
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posted by 劇団新和座広報部 at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ひばり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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