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2009年07月09日

信仰と正義と 〜 検事役 石井かほる

hibari_kenji01.jpg今回は『ひばり』に出演する座員の石井かほるに話を聞きました。今回は検事役だそうです。


検事とは(日本で言うところの検察官)刑事事件に関して捜査および公訴、裁判の執行の監督などをその職分とする国家公務員の事を言うそうです。今回の『ひばり』での検事は、宗教裁判検事ですから、神に仕える聖職者が本業なのかもしれません。今回、石井はこの検事役にチャレンジするわけです。


客演から座員へ


――かほるさんは新和座の舞台にはすべて出演されていますが、最初は座員じゃなかったんですよね。

石井

そうなんです。最初はお手伝いさせてもらうということで参加しました。お披露目公演の時は客演でしたね。今年の2月付けで座員として入団しました。



――新和座の座員になった経緯はどのようなものだったんですか?

石井

去年の9月くらいですか、新和座のお稽古に参加させてもらっていて…当時「これからどのように活動していこうかなぁ〜」と漠然と思っていたんですね。その時、古川さんに相談に乗ってもらったんです。



――その時に勧誘を受けたと?

石井

いえ。勧誘は受けなかったです(笑)その時、古川さんは「石井が何をしたいのかしっかりと思い描いてから進む道を決めたほうが良いよ。例えば、趣味で演劇をやっていくのも一つだろうし、芝居の養成所に行くのも一つだろうし。」ってアドバイスをくれたんです。



――なるほど。そして思い描いたのが新和座だった?

石井

当時、まだそこまでは(笑)しかし、魅力的な稽古場であったのは確かですね。私の中でまだまだイメージが固まっていなかったんですね。1月のお披露目公演に出演が決まって、その稽古期間の中で『この人たちとやってみたい』という思いが強くなりましたね、それが直接の理由でしょうか。お披露目公演後にまた古川さんに『新和座に入りたいんですけど』って言ってみたんです。



――そこで入団したと?

石井

実はまだなんです(笑)古川さんからは「石井は一生懸命やってくれるから、入団の件はすごく嬉しいけども、大変だよ。」って言うお話をもらったんです。りえちゃんや新ちゃん、くるみ先輩からもとにかく"大変"ってアドバイスをもらったんですね。武藤さんからも「若い劇団だからね。山のものとも海のものともわからないし、4月で終わっちゃうかもしれないし」と。でもそんな事を言われても不思議と不安になりませんでしたね。とにかくこの人達を一緒に舞台を創りたいと言う気持ちの方が強かったですね。これはもう、恋かもしれない(笑)



――なるほど。その思いを伝えたわけですね?

石井

はい。まずは古川さんに伝えました。そうしたら親身になって考えてくれて…その後、お稽古でもないのに座員の皆さんが集まってくれて色々話をしてくれました。驚いたことに皆、私とやりたいって思ってくれていたんですけど、「本当に新和座でいいのか?」という所が気にかかっていたようです。その時に『みんなで力を合わせていこう!』ということになったんです。



――そして、2月付で座員になられたと。

石井

そうですね。とても嬉しかったのを覚えています。規約では入団試験があるんですけど、私の場合お披露目公演と劇団員推薦ということで免除いただきました(笑)




新和座の活動


――なるほど。客演の時と座員の今と何か違う部分はありますか?

石井

うーん。負担が増えた(笑)こういうと聞こえは悪いですが、役者、劇団を含めて任せてもらえる仕事が増えましたね。もちろん、大きい劇団に比べたら兼務しなきゃいけないこともあります。しかし、自分のキャパよりもちょっと広いくらいの仕事がありますし、自分からも仕事の提案ができますね。自分が劇団と舞台を創っているんだというやりがいと楽しみができましたね。



――自分が創っている感覚って楽しそうですね。

石井

はい。とても。その反面、責任もあります。しかし一般的にいう責任とはちょっと違うというのが印象的でしたね。古川さんが言ってたんですけど「良い結果も悪い結果も自分たちの仕事の成果だと思うんだよね。だから悪い結果が出たとしてもリカバリーややり直し、次回への対策を大事にできるようにしていこう」と言うような考えらしいんです。だからもし、失敗しても責められるというよりも、次に向かってのステップと創っているって感覚ですね。



――次に向かってのステップですか。

石井

そうなんですよ。芝居についても同様で。人間て―――これはお金をいただくプロとしての発言じゃないと思うんですが―――調子が良い時ばかりじゃないですよね。稽古や練習の最中にもできないことや、出来ていたのに出来なくなってしまう事もある。そんな時にも同様の事がありますね。



――次のお稽古に向かってということでしょうか。具体的には?

石井

まず、叱られます(笑)「なんでできなくなってんだよ!」と演出の武藤さんに。私たちもお客様にお金を頂戴している以上プロフェッショナルとして、常にできてあたりまえなんですよね。だから叱られます。これは当然で。その次に"何故出来なくなったのか"という理由を明確にするんです。例えば演者が私の場合、武藤さんが"理由"を聞いてきます。その理由を順序立ててしっかり口にしていく。すると漠然と悩んでいた部分や出来ていなかった原因が不思議なくらい自分の中ではっきりするんです。原因がはっきりしたら、それが除外できるものであれば除外する。できないものであればどうしたら除外できるか考えていくわけです。



――原因がはっきりわければ対処が分かるということですね。なるほど。

石井

あと、これは本当に上から目線なんですけど、武藤さん、ある意味型破りなんですよね・・・演出方法はもちろん、指導方法や接し方まで個人個人で違うんですよね。叱り方なんかも。言い方だけでなくて、内容まで違う時がある。でも私も含めてお稽古後には皆何からしらをつかんでいるんですよね。例えば同じ課題でも、りえちゃんは少しでもできない場合、無茶苦茶叱られます。でも新ちゃんに対しては怒るというよりも一つ一つその役の行動の理由を突き詰めていくわけです。でその後両者とも繰り返す。不思議なことに両方ともさっきとは段違いなんです、ほんと上からで申し訳ないんですが・・・



――その光景は稽古場で何度か(笑)

石井

一度武藤さんに聞いたことがあるです、飲み会の席で。そしたら「好み、好みの問題なの〜」と言ってましたね(笑)



――ただのオッサン発言ですね。

石井

ええ(笑)で前回客演してくれたヘンミさんに武藤さんの事について聞いたことがあるんですね。そしたら、「武藤くん、ああ見えても個人の特性を見分けるからなぁ〜叱り方は別にしても、それぞれにあったやり方をしてくれるからなぁ。そこがいいところでもあるし、悪いところでも・・・」と教えてくれました(笑)そういったお稽古内容と古川さんの考え方にも惚れ込んだから座員になったのかもしれません(笑)




検事の信仰と正義


――なるほど。では今回のひばりについてです。今回の検事役はどういった役どころなんですか?

石井

宗教裁判の検事さんなんですよね。だからきっと神父さまとか司教様といった本職があるんじゃないかと思っているんです。この役は基本的には『素直』な役だと思っています、良い意味でも悪い意味でも。




――素直?

石井

はい、従順と言うか、素直というか…。信仰に対してですね。異端とされるジャンヌダルクはキリスト教の敵だ!といわんばかりの勢いなわけです。それは彼女が、というよりもきっと、キリスト教の敵の彼女がという現代では冤罪じゃないかとも言われそうな思いこみの激しさです。しかし、その思い込みも信仰に対しての素直さなのかなと考えてます。



――なるほど。素直さ故の思い込みですね。そういった部分も含めて検事役は難しいですか?

石井

読み解くのに最初は苦労しました。何しろ、キリスト教的な教えだったり当時の社会風習だったりのイメージがつきにく部分がありましたから。かなり資料を読んだり、武藤さんと相談したりしましたね。さらにくるみ先輩と同じなんですが、検事はもともと男性役として書かれているんです。どのようになっているかは当日のお楽しみなんですが、女の子の私にとっては理解に苦しむ部分も多くて・・・練習の中で試行錯誤しながらやっていますね。



――なるほど。それでは検事という役についてお考えをお聞かせください。

石井
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さきほども言ったように、この役はとても素直なんだなと思います。また、自分の正義、正義と思ったことに対しても素直に行動してしまう。ジャンヌダルクファンの方から見れば、私は敵役かもしれません。しかし、検事という役から考えた時にジャンヌダルクこそが敵であるわけなんです。そこには検事が信じるものに対しての絶対的信仰が裏付けられていると思うんですよね。実際の世界でもそうかもしれませんが、『よ〜し悪いことしちゃうぞ!』って行動する人ってなかなかいないと思うんですよね。結果的に悪いことになってしまったり、例え悪い事とわかってやっていてもそこにはきっと何か別の信念があったりする。だからというわけではないんですけど、検事は検事の正義があると思うんです。その検事の正義と背後にある信仰にたいしてのある種の信頼感というものをお客様に見ていただければと思っているんです。検事には検事の思いがあってジャンヌダルクを糾弾しているわけなんです。そこには邪心はなく、彼の正義だけがあるんだということを表現できたらと思っています。また、ちょっと話は変わりますが、今回は演技者としてもテーマをもってやっておりますので、前回のメディア以上に楽しんでもらえればと思っています。



――テーマですか?具体的には?

石井

具体的には言えません(笑)私の目標みたいなものなので・・・すみません。




――わかりました。残念ですが(笑)
  では、お客様に一言お願いします。


お客様に一言
今回も劇団新和座の総力を結集して日々の練習、稽古に精を出しています!
今回、とても難しい役ですが、みなさんに信じることの素晴らしさだとか信念だとかを伝えることができたらいいなと思います。
夏も近くなってきました。夏バテにも効く?(笑)という劇団新和座の『ひばり』をどうぞご期待ください!
会場でお待ちしております!!



【石井かほるプロフィール】
9月9日生まれ、神奈川県出身、血液型O型。
高校生の頃より芝居を初め、2006年に声優を目指すために専門学校に入学。在学中にラジオNack5のCM、パチンコ「チェリーザキッド」にてプラム役 / スイカ役などに出演。
2007年に新和座の前身、時限演劇ユニット「原宿いなか村」にも参加。ならと新垣と共に「王女メディア」に出演。2008年、劇団新和座のお披露目公演に客演として参加。座員の推薦の元、2009年2月劇団新和座に入団。


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劇団新和座第2回公演 ひばり
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posted by 劇団新和座広報部 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ひばり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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